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新しいバッグは「着物に合うか」考えて 平松昭子
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新しいバッグは「着物に合うか」考えて(平松昭子さん提供)。http://kimonosnack.blogspot.com
新しいバッグを買うときは、必ず着物にも合うかどうか考えるようにしています。今年に入ってまず新調したバッグは、サンローランの黒のハンドバッグ。ハンドル部分などに金具部分がないタイプですのでセレモニー用にふさわしいです。実は、お正月に帰省した時に近所のデパートでもセレモニー用のバッグを探しました。お店の人に「あっちの福袋に安いのがあるよ」といわれ、何とも言えない気持ちになりました。セレモニーに福袋の中に入っていたバッグを使うなんて! これから色々な場に出ることになる年齢になってきましたので、身につけるものは本当に気に入ったものにしたいと思います。大切な時のためだけに使うとっておきのものを用意したいのです。
さらに他にも理由があります。セレモニーが苦手ですので身につけるもので気力を得ないと体調を崩してしまいます。最近は身支度が進まないくらいの睡魔に襲われるようにもなってきました。これからは、このサンローランのバッグでどんな場面も大丈夫そうです。お葬式、お通夜は洋服に合わせて、日舞の家元の三回忌などでは色無地の着物に合わせる予定。どんな色無地にも合う格調高いバッグです。
次に新調したバッグは、ケイト・スペードのバッグ。今月で、2年続けてやらせていただいた公式ブロガーの任期が終わるので、記念になるようなものを選ぶことにしました。シンプルな赤いクラッチバッグや格子柄のボストン型のハンドバッグなど、使いやすいものも考えましたが、記念のバッグにしては弱いので、インパクトのある気球のバッグにしました。ハンドボールくらいのサイズで、人が乗る気球のカゴがチェーンで付いています。歩くたびに揺れてかわいいです。ストラップを腕にかけると、巾着を持ったときのような感じになりますので着物とのバランスもいいはず。
早速、大島紬(つむぎ)に合わせてみました。鏡を見てぎょっとしました。あまりにも斬新で「気球のおばさん!」と指をさされそうな予感がしました。そこで、パールのイヤリングやカシミヤのストールなどで全体の着物感を薄めましたら、とても素敵なレディーになりました! ほっとしました。(イラストレーター 平松昭子/SANKEI EXPRESS)