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【This Week】(1月26~2月1日) アウシュビッツ解放70年 高齢化で「最後の節目」

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【This Week】(1月26~2月1日) アウシュビッツ解放70年 高齢化で「最後の節目」

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アウシュビッツ強制収容所から解放された収容者ら。収容所は1945年1月27日に解放された=撮影時期不明、ポーランド(アウシュビッツ・ビルケナウ博物館提供・共同)  第二次世界大戦中にユダヤ人ら100万人以上がナチス・ドイツに殺害されたアウシュビッツ強制収容所が27日、解放70年を迎える。ポーランド南部オシフィエンチムの収容所跡で行われる式典には生存者約300人やドイツのヨアヒム・ガウク大統領(75)が出席する。主催者によると関係者の高齢化が進んでおり、大勢の生存者が犠牲者を追悼する「最後の節目」となりそうだ。

 アウシュビッツ強制収容所が解放されたのは1945年1月27日。午後3時ごろ、最初に足を踏み入れたソ連軍兵士は、敷地内に射殺されるなどした約600の遺体が放置されているのを目の当たりにした。衰弱しきった約7000人が見つかり、救出された。

 ナチスの指導者、アドルフ・ヒトラーは33年に政権の座に就くと「ユダヤ人絶滅政策」に着手。ドイツ占領下の各地でユダヤ人を組織的に虐殺、各地の強制収容所で計約600万人が犠牲になったとされる。

 アウシュビッツ強制収容所は40年に開設。欧州各地からユダヤ人、ポーランド人、少数民族ロマ、ソ連軍捕虜、同性愛者らが移送された。「アンネの日記」の原作者のユダヤ人少女、アンネ・フランクが一時、収容されていたことでも知られ、ナチスによるユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)に使用された強制収容所としては最大規模とされる。

 45年の解放までの犠牲者は少なくとも110万人とみられる。このうち約90万人が到着直後にガス室で殺され、約20万人は収容中に死亡。死者の9割がユダヤ人だった。

 生存者の多くは既に80~90代と高齢。収容所跡にあるアウシュビッツ・ビルケナウ博物館は「生存者に代わって、戦後世代が悲劇を語り継ぐ時代が来る」として、記憶の継承が最大の課題と指摘している。(共同/SANKEI EXPRESS

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