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【This Week】(2月9~15日) 学校エアコン設置の賛否問う 埼玉・所沢で住民投票

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【This Week】(2月9~15日) 学校エアコン設置の賛否問う 埼玉・所沢で住民投票

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上空を自衛隊機が飛ぶ埼玉県所沢市立狭山ケ丘中学校=2015年2月6日(共同)  埼玉県所沢市で15日、市立小中学校へのエアコン設置の賛否を問う異例の住民投票が行われる。入間基地(埼玉県入間、狭山両市)の航空自衛隊機の騒音対策として2006年に設置が計画されたが、11年に初当選した藤本正人市長(53)が「快適さを最優先した生き方を転換すべきだ」と中止を決定。保護者らは「授業のために必要で学習権の侵害だ」と猛反発していた。

 住民投票に法的な拘束力はないが、市長は5日、広報課を通じて取材に答え、「賛否いずれかが投票資格者総数の3分の1以上になった場合は、結果に従う」と表明した。総数は約28万人。結果は15日夜に判明する見込みで、注目が集まる。

 入間基地から約2キロの市立狭山ケ丘中。騒音を防ぐため密閉性が高い窓などが整備された「防音校舎」だが、男子生徒(14)は「夏はとにかく蒸し暑い。窓を開けると騒音で先生の声が聞き取りづらい」と話す。

 所沢市立小中校のうち防音校舎は29校。市は防衛省の補助を受け、その全てにエアコンを設置する方針を決めたが、藤本市長の登場で急転した。

 12年1月、市は防衛省への補助申請を取り下げ、工事は1校だけでストップ。市長は再三の要望を受けても態度を変えず、保護者らは署名を集めて住民投票を直接請求し、議会が昨年末、投票実施を決めた。

 かたくなな市長の信念は「東日本大震災と原子力発電所の事故を経験した今、自然と調和を図る方向へ」。投票に反対する意見書には「教室には扇風機を設置した。暑いからクーラーを、というのは地球温暖化を助長する」とも記し、市の負担が約30億円に上ることも挙げている。

 保護者らは「快適さのためでなく、騒音対策。授業に必要不可欠だから求めている」と訴える。署名は、約1カ月で法定数を超える約8400人に上ったという。(SANKEI EXPRESS

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