SankeiBiz for mobile

【川崎中1殺害】少年3人を逮捕 いずれも容疑否認

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSの社会

【川崎中1殺害】少年3人を逮捕 いずれも容疑否認

更新

2月27日、上村(うえむら)遼太さんの遺体が発見された多摩川河川敷では、献花をしに訪れる人が後を絶たなかった=2015年、神奈川県川崎市川崎区(鴨川一也撮影)  川崎市川崎区の多摩川河川敷で川崎区の中学1年、上村遼太(うらむら・りょうた)さん(13)が遺体で見つかった殺人、死体遺棄事件で、神奈川県警川崎署捜査本部は27日、殺人容疑で上村さんの知人で川崎区内に住むリーダー格の自称無職の少年(18)と、いずれも17歳で、自称無職および職業不詳の少年2人の計3人を逮捕した。3人とも容疑を否認している。

 捜査本部は、上村さんが集団暴行の末に殺害されたとみて、死体遺棄容疑も視野に入れた上で、殺害の動機や当時の詳しい状況などについて調べを進める。捜査本部によると、18歳の少年は「何も言いたくありません」、17歳の少年2人は「近くにいただけ」「殺した覚えもない」などと供述している。

 3人の逮捕容疑は、20日午前2時ごろ、川崎区港町の多摩川河川敷で、上村さんの首を刃物で突き刺すなどして出血性ショックで死なせたとしている。

 捜査関係者らによると、3人は通っていた中学校は異なるが、地元の先輩、後輩の間柄で、同じグループに上村さんもいたという。18歳の少年は最近、通っていた高校に姿を見せなくなり、その後退学していた。

 上村さんは今年に入り、友人に、年上のグループから暴力を受けていると打ち明け、「殺されるかもしれない」と漏らしていた。

 捜査本部は、上村さんが殺害されたとみられる時間帯に録画された、遺体発見現場近くの防犯カメラの映像に少年3人や上村さんらに似た人物が写っていたことから、映像の分析を進めていた。

 さらに捜査本部は、上村さんの友人らに対する聞き込みや、上村さんの無料通信アプリ「LINE(ライン)」での通信記録を関係企業に照会。解析を進めた結果、少年3人が関与した疑いが強まった。

 上村さんの遺体に着衣はなかった。司法解剖の結果、上村さんの首の傷は鋭利な刃物で傷つけられたもので、首の後ろから横にかけて集中しており、頸(けい)動脈近くまで達していたものもあった。

 ≪防犯カメラ160カ所解析≫

 上村遼太さんが遺体で見つかった事件は、上村さんが年上のグループからの暴行を友人に相談しており、関与を疑う声が広がっていた。川崎署捜査本部が映像を解析した防犯カメラは計160カ所に上った。捜査本部は19日夜に上村さんが自宅から外出後、遺体が見つかった河川敷近くのカメラに上村さんとみられる姿を含む数人が写っているのを確認。映像は不鮮明な部分もあり、対象が少年とみられたことから「慎重にならざるを得なかった」(捜査関係者)という。

 捜査本部は、現場周辺で600人以上に聞き込みを実施。交友関係を調べるため、親族や友人ら計15人前後からも聞き取りした。

 上村さんの死亡推定時刻は20日午前2時ごろ。午前3時ごろには現場近くの公園トイレでぼやがあり、発見された焼け焦げた靴底が上村さんの履いていた靴とメーカーが一致した。証拠隠滅のために燃やされた疑いがあり、上村さんの携帯電話も見つかっていない。

 ≪「許せない」献花絶えず≫

 「あまりにもひどい」「許せない」。上村(うえむら)遼太さんの遺体が発見された現場は、27日夕方になっても献花に訪れる人が絶えず、涙ながらに冥福を祈った。

 「かわいそうでならない」。遺体が見つかった川崎市の多摩川河川敷。上村さんの小学校時代の同級生で、別の中学に通う女子生徒(13)は花束を供えて手を合わせた。「一緒に遊んだ思い出や笑顔が頭に浮かんできた」と涙をこぼした。

 上村さんが住んでいた島根県・隠岐諸島の住民も戻ることのない笑顔を思い出し、悲しみに沈んだ。

 島根半島から北に約60キロの日本海に浮かぶ隠岐諸島・西ノ島。上村さんは5歳の時、神奈川県から家族で移住してきた。小学6年まで通っていた西ノ島小の金築康治校長は27日朝、事件が動いたことを知ったが、「ショックの大きさは変わらない。遼太は帰ってこない」と悔しさをにじませた。

 上村さんと釣り仲間だった中2の男子生徒(14)の父親は「息子は『痛ましい』とすごく落ち込んでいる。自分の子のようにかわいがっていたので、犯人を許せない」と涙を流した。(SANKEI EXPRESS

ランキング