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【Q&A】スカイマーク再建 「羽田枠」狙い20社前後が支援名乗り

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【Q&A】スカイマーク再建 「羽田枠」狙い20社前後が支援名乗り

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着陸する全日空機と離陸を待つスカイマーク機=2015年2月23日午後、福岡県福岡市博多区・福岡空港(共同)  民事再生手続き中のスカイマークが、再建を支援するスポンサーの募集を締め切り、ANAホールディングスやエアアジアといった航空会社のほか、異業種から20社前後が名乗りを上げました。

 Q 民事再生手続きとは

 A 経営困難となった企業が再建を目指すために定められた民事再生法に基づく手続きです。借金を大幅に減らすことができます。経営陣が残って事業を続けながら再建の計画を作ることができるのも特徴です。

 Q 運航に影響は

 A 既にスポンサー契約を結んだ投資ファンドのインテグラル(東京)が90億円まで必要な額を融資する予定で、燃料代や空港の使用料に充てられるため、当面の資金繰りに支障はありません。機体を小型機に統一して、運航面での無駄も減らしており、営業は継続できると説明しています。

 Q スカイマークが運航している地方路線はどうなりますか

 A 搭乗率が低迷しており、今年1月には仙台-神戸などの路線で3割台にとどまりました。沖縄県の石垣、宮古の両空港は3月28日に運航を取りやめることを決めていますが、有森正和社長は「(一層の)再編はあり得る」と話しており、もうからない路線は、減るかもしれません。

 Q どうしてインテグラルのほかにもスポンサーを募集したのですか

 A 航空会社や異業種の企業の支援を受けることで、稼ぐ力を向上させる狙いがあります。航空会社の場合は航空機の共同運航や燃油の共同購入で、必要な費用が減り、もうけやすくなると考えています。

 Q ANAなどの航空会社はどうして支援しようとしているのですか

 A スカイマークは、都心に近く大きな需要がある羽田空港の発着枠を36枠持っています。支援を通じて発着枠を実質的に、手中に収めることができれば、国内線を拡大する上で強力な武器になります。ANAの場合、自社の国内線網との乗り継ぎを良くすることで、利便性を高めることもできます。エアアジアは、羽田を活用できれば、存在感を高められると判断したようです。

 Q 今後の流れは

 A 規模の大きさなどからANAが選ばれる可能性が高いとみられます。5月29日までに債権を返済する割合などを定めた再生計画案を裁判所に提出し、6月下旬に開く債権者集会で計画案の可否を問う予定です。

 ≪米子、仙台は撤退の公算≫

 鳥取県の平井伸治知事は、スカイマークから、米子空港を発着する便を9月から一時運休すると伝えられたと2月27日に明らかにした。スカイマークの井手隆司会長と有森正和社長が、平井知事に説明した。

 現在、スカイマークは米子から神戸、那覇への直行便がある。再開時期については示されなかったが、スカイマーク側は「経営が立ち直れば、どういう形になるか分からないが、米子に帰ってくることも考えたい」と話したという。

 平井知事は会談後、記者団に「非常に残念。航空自由化の時代が山陰にもたらされたが、いったん休止するのは失望感がある」と語った。

 スカイマークは仙台空港からの完全撤退を検討している。搭乗率が低迷しているため。同様に厳しい搭乗率が続いている茨城空港を発着する路線は存続する方針だ。

 スカイマークは仙台発着で札幌(新千歳)、神戸、福岡を結ぶ3路線を運航している。札幌-仙台と仙台-福岡の両路線は3月28日で廃止すると発表していた。残る仙台-神戸線は1月の搭乗率が30.9%と、一般的に採算ラインとされる60%を大きく割り込み、全路線の中で最も低かった。

SANKEI EXPRESS

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