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【川崎中1殺害】「カッター使った」18歳、容疑認める 酔って「人殺したい」 牙むく凶暴性

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSの社会

【川崎中1殺害】「カッター使った」18歳、容疑認める 酔って「人殺したい」 牙むく凶暴性

更新

2月2日夜、川崎市内の斎場で営まれた上村(うえむら)遼太さんの通夜に向かう同級生ら=2015年、神奈川県(小野淳一撮影)  川崎市川崎区の多摩川河川敷で川崎区の中学1年、上村(うえむら)遼太さん(13)が遺体で見つかった事件で、殺人容疑で逮捕された3人のうちリーダー格の18歳の少年が「カッターを使い、殺害した」と容疑を認める供述を始めたことが2日、捜査関係者への取材で分かった。神奈川県警川崎署捜査本部は、他の17歳の少年2人の供述とも突き合わせ、実態解明を進める。

 捜査関係者によると、18歳の少年は動機について、以前の別の暴行を「チクられた(告げ口された)のでやった」と供述。上村さんの遺体は衣服がない状態で見つかったが、「(殺害直前に)川で泳がせた」とも話している。

 少年は「カッターナイフは(同時に逮捕された職業不詳の)17歳の少年が持っていた」とも供述しており、「取り返しのつかないことをしました」と反省の弁を述べ、「一晩寝て自分で整理がついて話さなくてはいけないと思った」と話しているという。

 2月27日の逮捕時には「今は話さない」としていたが、28日夜から関与をほのめかし始めた。職業不詳の17歳の少年も関与を認め始めているという。

 上村さんの知人らによると、18歳の少年は1月、因縁をつけて上村さんを激しく暴行。2月12日には、上村さんと親しい別のグループが少年の自宅に押しかけて謝罪を求め、警察官が駆けつける騒ぎとなった。

 捜査本部は、少年が、上村さんが知人らに自分の名前を漏らしたなどとして逆恨みしたとみている。

 ≪酔って「人殺したい」 牙むく凶暴性≫

 殺人容疑で逮捕されたグループのリーダー格だった18歳の少年が供述する動機の一部が、明らかになり始めた。「人を殺したい」。飲酒のたびにこう話していたという少年は、弱い者いじめを繰り返し、周囲から疎まれる中で、暴力性をエスカレートさせていた。複数の知人らへの取材からは、「孤独」と「凶暴」という二面性が浮かび上がる。

 「小、中学校のころは、よく弱い者いじめをしていた。同級生の弱い子を殴り、他の子から『何やってんだよ』と注意されたこともあった」。18歳の少年と小中学校で同級だった少年(18)は、こう証言する。

 中学校は休みがちで、部活動もしていなかった。多くの生徒がいる前ではおとなしく、「どちらかというと目立たない感じ。友人はあまりいなかった」という。

 少年を知る女性は、「中学1年のころ、気の弱い男子生徒を理不尽な理由でボコボコにして、そこからだんだんと孤立していった」と話す。弱い者いじめをする姿が反感を買ったのか、同学年の友人は少なかったという。最近は常に2、3人の中学生を引き連れていた。

 孤独を深める一方で、その“牙”はしばしば、周囲に目撃されていた。エアガンや警棒を持ち歩き、ハトを撃ったりしたこともあった。

 酒が入ると、その凶暴性は増したようだ。知人女性によると、酒に酔ってバイクに2人乗りし、歩いていた高齢男性の後ろから近づき、いきなり鉄パイプで殴って大けがをさせたこともあった。酒に酔うたびに「人を殺したい」と口にしていたという。事件の数時間前にも、ともに殺人容疑で逮捕された17歳の少年2人と飲酒していたことが分かっている。

 捜査関係者によると、逮捕された17歳の少年の一人は神奈川県警の取り調べに、18歳の少年について「酒を飲むと手が付けられなかった。暴れ回って、止めると暴力の矛先が自分に向かってくることがあった」という趣旨の供述をしているという。

 知人女性は、少年の支配の実態をこう明かした。

 「自分より弱い子を引き連れ、マインドコントロールのように言うことをきかせていた。中学生らは怖がってうわべだけで付き合っていた」

 ≪上村さん通夜 沈痛な表情の参列者≫

 殺害された上村(うえむら)遼太さんの通夜が2日夜、川崎市川崎区内の斎場でしめやかに営まれた。大勢の親族や友人らが一様に沈痛な表情を浮かべて参列し、上村さんを悼んだ。

 上村さんと同級生の男子生徒(13)は「上村君ともっと一緒にバスケットボールをやりたかった。犯人にはしっかりと罪を償ってほしい」を泣きながら話していた。いつも笑顔が絶えずみんなの人気者だったという上村さん。遺影はVサインをして笑っている写真だったという。部活動の先輩という中学2年の男子生徒(14)は「会えてうれしかったと声を掛けた。でも、上村君の顔を見ることはできなかった」とうつむいて話した。

 一方、逮捕された18歳少年の父親の代理人弁護士2人が2日、川崎市内で記者団の取材に応じ「息子が(殺人容疑を)認めていると報道で聞き、大変ショックを受けている。自分の知っていることは全て話し、真摯(しんし)に捜査に協力してほしいと息子に伝えたい」とする父親のコメントを発表した。(SANKEI EXPRESS

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