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生き方編 生徒の「達成感」に感動した卒業式

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生き方編 生徒の「達成感」に感動した卒業式

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「IKKO_心の格言200」(IKKO著/エムオン・エンタテインメント、1111円+税、提供写真)  【IKKOのちょっといい話 聞きたい?】

 厳しい寒さが終わりを告げ、木々の芽がふくらみ始める季節になりましたね。学校を卒業し、社会人として新たな生活に踏み出す方もいらっしゃると思います。

 先日、「たかの友梨美容専門学校」第一期の卒業式に来賓として出席させていただきました。美容師・エステティシャンを目指す若者が集う学校です。とても感動的な卒業式でした。

 まず、生徒の90%以上が卒業までたどりつけたということ。私も美容の専門学校に通っていました。今は2年制ですが、当時は1年制。美容の道は厳しいですから、夏をこえると生徒は半分に、卒業まで残っていたのは3分の1でした。そう考えると、90%以上が卒業できるって、驚異的なことですよね。それだけの魅力があったのだと思います。

 きちんとあいさつ

 もちろん、そこには厳しさもあって。それは生徒さんたちの礼儀正しさに現れていました。付け焼き刃の礼儀はパッと見れば底が見えてしまいますが、たかの先生の学校の生徒さんたちは、1人ずつのあいさつがとってもしっかりしていました。こんなにもきっちりした子たちがこの時代にも育っているのだと、とてもうれしくなりました。

 美容も、相手あっての商売です。相手が何を求めているんだろう、同じ技術でも、どうすればプロとして最高の接客ができるのだろう…。それは自分の思いを押しつけるのではなく、相手の気持ちをくみ取ることが求められます。礼儀というのは、その基本中の基本です。学校では、技術ももちろんですが、まずは礼儀を徹底的に学ばなければならない。そのあたりを、非常によく教育されているのだと感嘆しました。

 何より感動したのは、生徒さんたちがみんな感極まって涙をこぼしていたこと。厳しいみちのりを乗り越えてきたからこその、達成感の涙でしょう。

 今後を支える成果

 私は生徒さんたちにこう言いたいのです。「達成感を味わえた人は、この先続きますよ」と。達成感にいきつかないまま挫折していくことも多いと思います。でも、我慢して我慢して一つの目標を達成できたら、その喜びが、この先の人生をしっかりと支えていってくれるのです。

 私は、卒業式に、きもののトップデザイナー、池田重子先生の片身変わり(左右半身ずつ異なった布や模様をつけた着物)の黒の着物を選びました。来賓は華やかな衣装で場に彩りを添えることも役割のひとつだと思っていますが、同じ美容を志した者の先輩として、衣装にもメッセージを込めたのです。この着物には、獅子が刺繍(ししゅう)されています。親獅子は子供を崖から突き落とすと言われています。大きくなる前に、あえていろんな経験をさせる。それを乗り越えた獅子だけが、立派な獅子になるのです。

 厳しい注意が財産

 厳しい学校を卒業すれば、これから入社して先輩たちから厳しく注意されても、乗り越えられます。20代のときは、たくさん怒られ、たくさん注意されることが何よりの財産です。人生、涙の帳尻というのは必ず合うようにできています。前半、涙を流さなくても、後半に泣かなければならなくなるもの。だったら、若い時に思い切り泣いて、あとは笑顔で過ごしたいですものね。一つ一つの目標について達成感を積み重ねて、がんばって、社会人として旅立っていってくださいね。

 卒業を迎え、新たなスタートラインに立つ人生の後輩の方々に愛を込めて IKKO(美容家 IKKO(いっこー)/SANKEI EXPRESS

 ■いっこー 女性誌をはじめ、テレビ・CM・舞台などのヘアメークを通じ、「女優メイクIKKO」を確立。その後、美容家・タレントとして活動。最近では、コスメをはじめ、多くの女性の美に対するプロデュース業にも注目が集まる。

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