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スマホより歴史小説を手に 平松昭子
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坂の上の雲のもっくん(平松昭子さん提供)。http://kimonosnack.blogspot.com
3台目のiPhone5のバッテリーの駆動時間が短くなってきたのでiPhone6に買い替えようか悩んでいます。しかし、iPhone5の形が好きなので少しでも長く使えるようになるべく使わないようにしました。特に動画はあっという間に充電が切れるので見ないことにして、会社か自宅のパソコンで時間を決めてから見ることにしました。移動時間と寝る前のベッドの中で、写真共有サイトのPinterestをする時間もなるべく減らしました。2つの娯楽に制限をかけるのはストレスがたまりそうです。そこで、動画とPinterestの代わりに司馬遼太郎の『坂の上の雲』の文庫本を読むことにしてみました。
この本は、去年のクリスマスにサンタさんがくれたもの。深夜、部屋のドアが開き誰かが入ってきました。寝ていた私はびっくりして起き上がり暗闇の中でうっすらと浮かび上がる男の姿が息子だとわかると、「もう、なんなのよ、睡眠妨害しないでよ!」とつい怒鳴ってしまいました。「なんでもない」といって部屋から出ていく息子の背中が寂しそうでした。
クリスマスイブに何かあったのかと思い心配して追いかけ尋ねると、「はい、クリスマスプレゼント」と言い差し出された袋の中に入っていたのが『坂の上の雲』だったのです。私たち親子が機関車トーマス以来、一緒に見て感動できたドラマの原作本でした。まさか、この年になってもサンタさんがくるなんて思いませんでした。しかも、プレゼントのセレクトが粋です。
その日から、スマホの時間を減らして小説を読む人になりたいと誓いました。しかし、スマホの力に負けてなかなか『坂の上の雲』を読み始めることがでませんでした。
そこで冒頭で説明しましたように、iPhoneのバッテリー駆動時間を持たせるためと決めたら、司馬遼太郎の世界にぐいぐい引き込まれていったのです。ドラマでは阿部寛が演じた信さんしかでてこない数十ページのところですが、信さんがどうなっていくのか気になってしょうがありません。ドラマでは信さんの弟役を演じたモックン(本木雅弘)ファンの私はモックンしか見ていなかったので他の登場人物のことをほとんど覚えていませんでした。
さて、この春からは電車の中ではなるべくスマホを見ずに、日本の歴史小説の文庫を読むことを新しい和のスタイルの一つにいれてみたいです。(イラストレーター 平松昭子/SANKEI EXPRESS)