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しまなみの海と島イメージしたサイクルウエア Paul Smith 「ONOMICHI U2」とコラボ
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英国のファッションブランド「PAUL_SMITH」と尾道の自転車複合施設「ONOMICHI_U2」のコラボレーションによって生まれた製品がおしゃれなディスプレイで並べられた=2015年4月10日、広島県尾道市の「ONOMICHI_U2」(田中幸美撮影)
日本でも人気の英国のファッションブランド「Paul Smith」(ポール・スミス)が、広島県尾道市にあるサイクリストのための複合施設「ONOMICHI U2」とコラボレーションしたサイクリングウエアが話題だ。デザイナーのポール・スミス氏(68)は、少年時代自転車レーサーを目指していたほどで、無類の自転車好き。これまでにイタリアやドバイで開催されたロードレースの優勝ジャージーなどのデザインを手がけ、昨年末には初のサイクルウエアコレクション「Paul Smith 531」を発表した。そして、昨年尾道を訪れたスミス氏が青い海と島に魅了され、両者のコラボが実現した。4月10日にはONOMICHI U2でコラボ製品のお披露目が行われ、訪れたスミス氏が自ら製品をPRした。
今回展開する製品は、8アイテム。メーンとなるのは、しまなみ海道の海と島をイメージしたブルーが特徴のサイクルジャージーだ。吸湿性があり汗が中にたまりにくいポリエステル素材を使用。背面のポケット口には、切り替えののりしろ部分の上にさりげなくリフレクター(反射板)テープを配した。バイクアイテムにおいてはリフレクターは重要な機能だが、ファッション性を損ねることなく取り入れる工夫がされた。
胸の「531」のロゴは、歴代のロードレースチャンピオンに愛用され、スミス氏が以前愛用していたレイノルズ社製のバイクフレーム「Reynolds531」に由来する。ハートは、「アイ・ラブ・尾道という気持ちを表した」とスミス氏。
ネービーのTシャツは尾道のある広島県東部の備後地方がデニムの産地であることから、インディゴ染めの天竺木綿を使用。あえて色を抜く手法の抜染プリントによって絶妙なビンテージ感を演出した。坂の多い尾道をイメージしたアップ&ダウンのアートワークが施された。一方、白のTシャツは、サイクルジャージーと同じアートワーク。オーガニックコットン100%で肌触りがよく着心地抜群だ。タウンウエアとしても活躍しそうな一着。
デニムをイメージした深みのあるネービーのサイクルキャップは、コットン100%。「昔よく着用していたものと変わらないオーガニックのコットンを用いて、あえてレトロなデザインにした」とスミス氏は説明した。尾道でサイクリングを楽しんだ際に目にしたアスファルトの黄色の線やモダンなピンクの壁面をイメージしたカラーリングをテープで表現したという。また、自転車用ショルダーバッグは、しまなみサイクリングロードに設置されたブルーラインをイメージしたストラップとボタンが特徴。バイクアイテムならではのリフレクタープリントを使用する。
さらに、イタリアの自転車パーツメーカー「f i’zi:k」(フィジーク)のサドルをベースに、しまなみ海道のブルーラインとアスファルトを表現したサドルも手がけた。3者のコラボとなるサドルは1点ずつ職人が手作りするという。
スミス氏は10歳でロードバイクに乗り始め、12歳でレースに参戦した。「雨に打たれては歯を食いしばり、顔に風が当たる感覚など多くの困難を乗り越えた」と振り返った。一時はプロ選手を目指したが、事故に遭い自転車レーサーへの夢が絶たれたという。しかし自転車への熱い思いは抱き続け、その情熱をコラボで表現できた喜びをかみしめていた。
コラボ実現にあたって昨年10月、スミス氏は古民家再生プロジェクトやしまなみ海道の自転車文化を視察するため尾道を訪問。その際、しまなみ海道の尾道側にある向島から往復1時間のサイクリングを楽しんだ。青い海と島影に魅了されながらサイクリングをしていると、反対車線を走るサイクリストから「ポール・スミスだ」という声がかかった。気付いたスミス氏はかなりテンションが上がった。そうしたこともコラボ実現を後押ししたという。
コラボ商品はONOMICHI U2とオンラインショップのみで販売。スミス氏の自転車への情熱はこれからも製品に傾けられるに違いない。(田中幸美、写真も/SANKEI EXPRESS)
※価格は税込みです。