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JAEPAにかける豪州の“Taste of Australia” 青木冨美子

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JAEPAにかける豪州の“Taste of Australia” 青木冨美子

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スティーブン・チョーボー外務貿易政務次官(右)とブルース・ミラー駐日オーストラリア大使=2015年4月21日(青木冨美子さん撮影)  【ワインのこころ】

 4月半ば、オーストラリアン・レストラン『ソルト』のオーナー&スターシェフであるルーク・マンガン氏が来日し、食に携わる80人余りに、オーストラリア産のプレミアムな食材を豊富に使ったオリジナルメニューを披露。コースに合わせて、オーストラリアワインも供出されました。

 これは、オーストラリア大使館マーケティング事務所が“Taste of Australia”と題して展開しているキャンペーン(CP)の一環で、1月15日に発効された日豪経済連携協定(JAEPA)のさらなる拡大を目指したものです。

 4月1日には2度目の関税削減も実施され、オーストラリア産の食料品や飲料が、以前より安く輸入できるようになっています。

 来日したスティーブン・チョーボー外務貿易政務次官は、「オーストラリアにとって日本は2番目の貿易相手国であり、3番目に大きな投資国です。JAEPAによって、食品や輸入産業をはじめとする広範囲な分野でオーストラリアの競争力がさらに高まることでしょう」とあいさつ。

 ブルース・ミラー駐日オーストラリア大使は「わが国の食料品は安全、高品質、栄養価の面で、国際的にも高く評価されており、さまざまなプレミアム食材は100%の自然環境のなかで生産され、トレーサビリティーも明確にしています」とコメントしていました。

 現在、日本におけるオーストラリアワインの市場シェアはわずか4%です。消費者の購力を刺激するJAEPA効果に期待し、シェア率を大幅アップさせたいものです。(ワインジャーナリスト 青木冨美子/SANKEI EXPRESS

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