ニュースカテゴリ:EX CONTENTS
トレンド
ウチ飲み講座で大好評 ロゼ&餃子 青木冨美子
更新
大根と花山椒を使った北京餃子は程よいタンニンを感じる2種のプロヴァンス・ロゼとナイスバランス=2015年4月8日(青木冨美子さん提供)
先日、気軽にワインを楽しむための特別講座“ウチ飲みワイン・レッスン”を行いました。今回は料理研究家の笹島ゆりさんの協力を得て、家庭でも試せる7品を準備。参加者には11種類のワイン(白4、ロゼ3、赤4)との相性をみてもらいました。
一番人気はロゼと餃子! 大根と花山椒を使った北京風餃子は程よいタンニンを感じる2種のプロヴァンス・ロゼとナイスバランス。具を自分好みにアレンジできる餃子はラー油や黒酢の活用でワイン選択の幅も広がります。黒酢を使うことで、プロヴァンス・ロゼよりパワーのあるボルドー『ロゼ・ド・ジスクール』が良い相性を示していました。
参加者からのアンケートで最多票を得たのは日本の『シャトー・メルシャン勝沼甲州2013』。和柑橘のさわやかな香りとアミノ酸由来のうまみが豊かに広がります。手ごろでおいしい甲州を皆さんに知ってほしかっただけにこれはうれしい結果でした。
この甲州、実はアジアで最も規模の大きなコンクールの一つ、「香港インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション」で金賞を受賞している優れものです。世界中で多くの品評会が開催されていますが、香港のコンペティションは実際に料理とワインを試して評価するユニークなもので、審査員のほとんどがアジア出身者やアジアを拠点に活動するメンバーで構成されています。
世界のロゼ人気を牽引(けんいん)している辛口“ロゼ”、食があることで底力を発揮する“甲州”。食あってのワインということが示せたウチ飲みワイン・レッスンでした。(ワインジャーナリスト 青木冨美子/ SANKEI EXPRESS)