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生き方編 大事なのは、愛が変化しても一緒にいたい人

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生き方編 大事なのは、愛が変化しても一緒にいたい人

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 6月はジューンブライド。すてきな花嫁さんがたくさん生まれることでしょう。おめでとうございます。

 結婚といえば、先日、ある30代の独身女性からこんな相談を受けました。「30歳を超えてから、結婚に対して焦ってしまっている。結婚紹介所に登録したり、街コンに行ったり。でも出会いがなくて不安になるばかり。どうすればいいでしょうか」-。

 30歳前後って、私もそうでしたが、迷う時期ですよね。20代はがむしゃらにやりたいことをやってきたけれど、三十路になって、「自分の人生このままでいいのかな?」とふと立ちどまる。女性は結婚をすべきかどうか、男性はこれからもこの仕事でいいのか?と悩み始めます。

 でも、「今の環境を変えたらどうにかなる」と思うことこそが、現実逃避なのではないでしょうか。迷走しているときに無理矢理アクションを起こしてしまうと、必ず失敗します。冷静になってください。

 恋愛中はお互い「表現者」

 結婚もそうですね。「将来が不安だから結婚したい」では、うまくいかないと思います。迷走しているときに一緒になった人とは、苦しみは分かち合えない。私は独身ですから偉そうなことは言えないのですが、「結婚したいから結婚する」ではなく、「この人となら、愛の形が変わっても一緒にいたい」と思える人に出会って初めて、結婚してほしいと思っています。

 恋愛をしているときは、お互いに“表現者”として、いい面ばかりを見せようとする。でも、恋愛はいつかは終わります。“表現者”ではない素顔の自分を見せなければいけなくなる。恋愛が終わって、家族愛に変化したとき、それでも相手を許せるかが愛情なのではないでしょうか。

 結婚して生活を共にすると、それこそご飯の炊き方や空調の温度、掃除の仕方まで違う。その違いを許せるか。ある程度、相手に合わせることが必要となります。相手に合わせられるのは、「好きだから」です。

 私の姉が、こんなことを言っていました。「本当の愛って、相手のことをどこまで許せるかじゃないかしら」。相手のイヤなところをどこまで許せるか。相手の悲しみや苦しみを背負って、愛し抜けるか-。

 愛の形が変わっていくとき、それを補えるのは何かと考えたとき、それは『心』なのでしょう。恋という仮面を外したとき、本当の私を愛してくれる心ある人と付き合ってほしいですね。

 周りは関係ない

 私自身は、もうパートナーを作ることはないだろうと感じています。私は表現者として数十年生きてきましたから、仮面を外したオフの部分を、誰かと一緒に共有するのは難しくなってしまいました。酔わせてくれる男、安定をくれる男…。いろんな男性がいますが、パートナーによって制約される面も出てきます。そうまでしてこの人と一緒にいる意味があるのか…なんてことを考えてしまう。今は、家族同然のスタッフやよき友人に恵まれ、幸せです。仕事に生きるのもまたいいものだと思っています。

 結婚は、周りがどうこうではありません。60代での結婚だってある。焦らずに、自分の幸せにたどりつけることを祈っています。愛を込めて IKKO(美容家 IKKO/SANKEI EXPRESS

 ■いっこー 女性誌をはじめ、テレビ・CM・舞台などのヘアメークを通じ、「女優メイクIKKO」を確立。その後、美容家・タレントとして活動。最近では、コスメをはじめ、多くの女性の美に対するプロデュース業にも注目が集まる。

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