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【クレモンティーヌのパリ便り】バカンスを楽しむのに最適な季節
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カレーリャ・デ・パラフリュージェル教会。抜けるような青空が広がっています!=2015年7月8日、スペイン・カタルーニャ自治州(クレモンティーヌさん提供) 皆さん、お元気ですか? いよいよ本格的な夏がやってきました。
ついこの間まで、パリは連日35度以上の日が続き、日本と違いエアコンのないフランスは暑さに弱く、街は完全にパニック状態に陥っていました。
パリの夏は一日が長く、夜の10時頃まで明るいので、夜のお出かけを楽しめる一番の時期かもしれませんね。ゆっくりと暮れゆく夕陽をセーヌ川沿いやカフェのテラスで眺めていると、住人でありながらもこの街の美しさにみとれてしまうほどです。
フランスの本格的なバカンスシーズンは7月14日(革命記念日、日本ではパリ祭)を機に始まります。その日を境に、南へ南へと国民大移動が続きます。
わが家のバカンスは、7月はスペインのバルセロナに程近いコスタ・ブラバに2週間ほど滞在します! ステイ先のおうちも予約しました。カレーリャという、フランスで例えるとサントロペのようなところでしょうか。スペインは人々も明るいし、食べ物もおいしいので楽しんでいます。
長い間メキシコに住んでいたのでスペイン語はお手のものなんですよ。スペインのあとは、一度仕事に戻り、8月は南仏の別荘に行って、バカンスを満喫する予定です。
子供たちもそれぞれにバカンスの計画を立てています。息子のディエゴは、私とパートナーと一緒にスペインに行き、その後は親友のアンジェリコと一緒にコルシカ島へ行って、南仏の別荘で合流する予定です。
娘のソリータは、6月はアルバイトにいそしみました。ただそれだけでは4カ月もあるバカンスの費用はまかなえないので、9月は南仏の別荘近くの、友人のブドウ畑で収穫作業のアルバイトをすることになりそうです。
ブドウの収穫作業は私の大学時代から定番のアルバイトです。体力勝負の仕事ですが、いろいろな地方や国の若者と共同生活をしながらの作業で学ぶことが多いし、いい経験になると思います。私自身、アルバイトを経験して以来一度たりともワインを無駄にしたことはありません。ブルターニュ地方のジャガイモの収穫はブドウ以上に体力がいります! 腰が痛くて眠れなかった時、アルバイト仲間がマッサージしてくれたこと、収穫のコツを教えてくれたことを今でも思い出します!!
アルバイトにバカンスに忙しい21歳ですが、基本的には何でも彼女自身の計画に任せています。自分で計画を立てることは、今後の人生にとってとても大切な事ですからね。
日本の皆さんには、人通りが少ないこの時期にパリを訪れることをお勧めします。閉まっている店が多いことはありますが、街を散策するだけでも楽しめると思います。歩き疲れたら、カフェのテラスで休憩したり、公園でお昼寝してみたりして、オフシーズンのパリを楽しんでください。
お勧めのスポットは、美術館です。最近オープンしたフォンダシオン・ルイ・ヴィトンもこの時期なら待たずに入れると思います。ヴァンセンヌの森では夏の間、無料コンサートが開催されています。
アートに音楽にアペリティフ。バカンスを楽しめる夏のパリ!! 来年は私も8月のパリに滞在しようかしら!!!
Profitez,c’est l’ete!(夏を思いっ切り、楽しみましょう!)(フランス人アーティスト クレモンティーヌ/SANKEI EXPRESS)