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【相川梨絵のバヌアツ通信】映画館ができた!
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映画館「タンナシネ」の入り口です!=2015年6月20日、バヌアツ(相川梨絵さん提供) バヌアツに映画館ができました!! 日本にいる頃は、暇さえあれば映画館に足を運んでいましたが、バヌアツへ来てから3年間、映画を見るのは、飛行機の中でのみとなってしまいました。最新作なんてとんとご無沙汰です。うきうきして、オープン2日目に早速行ってきました。
すごい!の一言。ここだけバヌアツではないくらい近代的です。スクリーンは1つしかないのですが、時間ごとに3つの作品を上映し、毎週、新しい作品に変わります。3D作品も上映します。
1階席は600バツ(約800円)で見られる普通席。ここでも十分快適なシートなのですが、2階席はVIP席になっていて、リクライニング可能なソファです。ここでは、ピザやサンドイッチなどの軽食やワインをお供に鑑賞できます。チケットは1800バツ(約2200円)。
噂のVIP席、私も体験してみました。ポップコーンとジュースを買い込み、準備万端! 2人掛けのソファの真ん中のひじ掛けを上にあげ、娘を挟んで親子3人で座ってもゆうゆう。背もたれを倒すと足置きが出てきて、リラックス。まるでお家で映画を見ているみたいです。改めて言いますが、ここはいまだ裸同然の格好で暮らす人々がいる秘境の地バヌアツですよ! 信じられない!
見た作品は、「ジュラシック・アイランド」(2014年、マット・ドロモンド監督、原題『Dinosaur Island』)。少年が不思議な力をもった水晶を手に入れ、恐竜の生息する島へ行ってしまうというファンタジーです。この島の海は美しく、まるでバヌアツの海のよう。あっ、滝はメレカスケードに似ている。登場した原住民はバヌアツ人みたいと思っていたら、なんとその原住民がバヌアツの言葉、ビシュラマ語を話しているではないですか!!
え? これ、バヌアツ? そうなんです。この作品は、オーストラリア製作でどうやらバヌアツがロケ地だったようです。確かにバヌアツは火山もあり、密林もあり、恐竜がいそうな雰囲気です。原住民役がビシュラマ語を話しだした途端、場内は大爆笑。英語が苦手な私も、主人公の男の子が話す英語よりも、原住民が話すビシュラマ語の方がわかり、とてもおかしな経験でした。もしこの作品を見る機会がありましたら、ここがバヌアツか!?と思いながらご覧ください(笑)。
翌日は、娘の面倒を見てくれているバヌアツ人のおばちゃん、エリアンを連れて、「シンデレラ」(15年、アメリカ、ケネス・ブラナー監督)を見に行きました。エリアンは人生初の映画館体験です。建物につくと、「WAO!」と目を輝かせて驚いていました。2歳の娘と8歳の友達と55歳のエリアン、3人が並んで同じように目をまん丸にして食い入るように映画を見ていました。シンデレラのお話自体も知らない彼女。一緒に行った誰よりも一番楽しんでくれたようです。
この映画館はショッピングモール内にあります。これからいろいろなテナントが入るようです。映画館の目の前には回転ずしもできる予定なんですって! バヌアツへ来た当初は、日本製の携帯電話はつながらず、また、インターネットはイライラするほど画面の更新が遅くて動画を見るなんてできなかったのに、今や日本と変わらないショッピングモールがある。近代化の波は確実に押し寄せています。うれしいような寂しいような、ちょっと複雑な気分です。
しかし、そんなことを言いながらも、次はエリアンに3D映画を見せたいとひそかに思う私なのでした。多分、エリアンは、腰を抜かします(笑)。(バヌアツ親善大使、フリーアナウンサー 相川梨絵/SANKEI EXPRESS)