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【相川梨絵のバヌアツ通信】ハワイへ長旅 「巳年4世代」集合
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米ハワイで念願だった「巳年女4世代」の集合写真を撮影。(左から)大叔母、娘、相川梨絵さん、母=2015年1月21日(相川梨絵さん提供) 突然ですが、ハワイに行ってきました! 日本からだと直行便が毎日出ていて身近なハワイ。バヌアツからは、まず、お隣のフィジーに飛んで、そこから国内線に乗り換えてフィジーの国際空港があるナンディへ。さらに、サモアでのテクニカルトランジットを経て、やっとたどり着きました。今回はまもなく2歳になる娘との二人旅。持ってきたお菓子とおもちゃをすべて使い尽くし、最後はiPadの力を借りてなんとか約15時間のフライトを乗り切ったのでした。
私の祖父の妹、正しくは大叔母様というのでしょうか、通称マミーがハワイに住んでいます。小さいときからかわいがってくれて、大学時代は2カ月お世話になったこともあり、実のおばあちゃんのような存在です。今回の旅の目的は、85歳のマミーに娘を会わせることでした。そして、ある写真を撮ること。
実は、うちの家系、マミー85歳巳年、母61歳巳年、私37歳巳年、娘1歳巳年。4世代巳年女なのです。すごいでしょ!? どうしても、この巳年4世代の集合写真が撮りたかったのです。本当は、もっとハワイらしい場所で撮りたかったのですが、娘が中耳炎となり高熱が出てしまうなどのハプニングもあって、最終日にやっと念願の1枚を撮ることができたのでした。
そんなマミーと私には共通点があります。英語もできない、友達が一人もいない場所に嫁いだということ。結婚の時にもらった「あなた苦労するわよ、でも楽しみなさい」という一言が、どんなお祝いの言葉よりも心にズシンときたことか…。そして、今ではとても話が合います。
というのも、彼女がハワイに嫁いだのは1958年、まだ円が1ドル360円の時代です。当時のワイキキには高い建物はロイヤルハワイアンホテルくらい。今では高級ホテルのヒルトンやハレクラニは、雨が降るとぬかるんでぐちゃぐちゃ、汚くて薄暗いホテルだったそうです。もちろん、アラモアナショッピングセンターもなし。シュノーケルの名所で今では入場制限までされているハナウマ湾には、いつも10人くらいしかいなくてBBQができたそうです。バスは50セント。おしゃれな洋服なんていらない、ショートパンツやムームーに足元は裸足かスリッパ。んー、とてもなじみのある光景。そう、今のバヌアツによく似ているのです。
私生活でも、餃子が食べたいけれど、売ってないから、皮から自分で作った-なんてエピソードもまったく同じ! 「ラーメンが食べたくなるよね」「うんうん!」と、異国に嫁いだ嫁のあるあるネタで盛り上がりました。今や、南国リゾートの王者ハワイも、そんな時代があったのですね。ということは、バヌアツも60年後にはハワイのようになるのか?
さて、そんなハワイで、バヌアツを見つけちゃいました。オアフ島の観光名所にもなっているビショップミュージアム。その入り口にドドーンとバヌアツのタムタムが立っているではないですか。奥がパシフィックホールというエリアになっていて、起源が同じだとされる太平洋諸国の文化や歴史などが展示されています。なかなか良いポジションだぞ、バヌアツタムタム。他にもバヌアツの写真や展示物をいくつか発見しました。また、別の場所、ワイキキのお土産やでなぜかバヌアツ産カバ(バヌアツの伝統的な飲み物)が売っていました。ハワイ旅行の際には、隠れキャラのように潜むバヌアツを見つけてみてください!(バヌアツ親善大使、フリーアナウンサー 相川梨絵/SANKEI EXPRESS)