ホンダが昨年12月に発売した新型軽自動車「N BOX」。エンジンやプラットホームなどすべてを一新して開発したNシリーズの第一弾だ。年内にはシリーズ第2弾も売り出す。発売1カ月で約2万7000台の受注を獲得し、スタートダッシュを決めた。本田技術研究所四輪R&Dセンターの浅木泰昭(53)主任研究員に開発にかけた思いを聞いた。
--これまで軽自動車の開発には携わってこなかったそうだが
「1981年にホンダに入社して1年もたたないうちに、F1のエンジンテストをやることになった。その後は、北米市場をメーンにV6エンジンの開発をやった。20年ぐらいエンジンの開発に携わってきた」
--軽の開発を命じられ、どう感じたか
「びっくりしたし、どういう人選なんだろうという思いはあった。今にして思えば新しい血を入れたかったのかなと思う」