インドネシアの国営ガルーダ・インドネシア航空が通貨ルピア安に苦しんでいる。同社によると、今年1~9月の売上高は26億8000万ドル(約2712億円)で前年同期比12.6%増となった一方、為替相場でのルピア下落が響き、収支は2200万ドルの赤字となった。現地紙ジャカルタ・ポストが報じた。
ルピアは今年7~9月期の平均値が1ドル当たり1万670ルピアとなり、前期比で約9%下落した。ガルーダの幹部によると、同社は営業費用のほとんどをドル建てで処理しているため、通貨安の影響を受けやすい。ガルーダの1~9月の営業費用は26億6000万ドルで前年同期比16%増。営業費用全体の6割を占める航空機の運航費用は同20.5%増の16億ドルだった。
子会社を含めた同社の9月の搭乗客数は約200万人で前年同月比は17%増。このうちガルーダ本体では国際線が同1.2%減の27万8990人、国内線が同13.5%増の約130万人だった。一方、傘下の格安航空会社(LCC)のシティリンクは同55.2%増の38万4061人だった。(シンガポール支局)