どう「もてる」のか。雑誌などでは「ガラケー男子はスマホユーザーより相手を見て話す」「ガラケー男子のメールは丁寧」など、コミュニケーションに関わる評価が目立つ。大阪市西区の女性会社員(28)は「ガラケー男子は流行に流されない硬派な感じがするから大事にしてくれそう」と好感が持てるという。
そして、ガラケーにとっては追い風となる“反スマホ”的な方針を掲げる企業も現れた。
岐阜県関市の機械部品メーカー「岩田製作所」は、25年7月からスマホを使わない社員に月5千円を支給する「デジタルフリー奨励金制度」を始めた。社員90人のうち20人が制度を利用しているほか、休憩時間のスマホ自粛も呼びかけているという。
同社の岩田伸総務部長は「スマホは社員同士のコミュニケーションや、仕事の集中力を阻害する要因になっていた。制度を始めてから社員同士が意見交換する機会が増え、会社の活性化につながっている」と話す。