ミドリムシ由来のバイオディーゼル燃料で走るバスをアピールするいすゞ自動車の細井行社長(左)とユーグレナの出雲充社長=25日、東京都品川区【拡大】
いすゞ自動車は25日、東大発バイオベンチャーのユーグレナと、藻類と動物の性質を併せ持つ単細胞生物「ミドリムシ」を原料にした次世代バイオディーゼル燃料の実用化に向けた共同研究を始めると発表した。
第1弾として、ユーグレナが世界で初めて量産に成功したミドリムシ由来の燃料「デューゼル」を使って、7月1日からいすゞの藤沢工場(神奈川県藤沢市)でシャトルバスの定期運行を行う。
バイオディーゼルは、大豆などの油脂から作る軽油の代替燃料。ミドリムシを原料にしても品質的には変わらないが、耕作地が要らないため国土の狭い日本でも安定的な生産が可能だ。ミドリムシの大量培養技術を持つユーグレナが1年前から開発に取り組んできた。