自動車部品メーカー大手のデンソーは14日、公道で自動運転支援システムの実証実験を開始したと発表した。国内部品メーカーでは初めて。白線などの道路状況や周囲の車などを検知するセンサーとカメラ、さらにステアリングの制御ソフトを搭載した車で走行し、適切な車間距離の維持や円滑な車線変更ができるかといった実験を行う。
自動運転車は、トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」のGSをベースに開発。愛知県内の自動車専用道路「南知多道路」で6月下旬から公道実験を始めており、14日には同県の大村秀章知事を乗せて走行した。
公道実験は、テストコースでは得ることのできない課題の抽出・分析が目的だ。白線が薄くなっていたり、車が割り込んできたりといった事態にテスト車両がどう対応したかデータを集めることで、自動運転技術の確立に役立てる。デンソーは、自動運転に不可欠なセンサー機器の市場規模が2020年には8000億~1兆2000億円程度に達するとみており、このうち20%のシェア獲得を目指している。
自動運転技術の開発では、すでにトヨタなどの完成車メーカーだけでなく、独コンチネンタルや独ボッシュといった部品メーカーも公道実験を始めた。デンソーがここに割って入ることで、将来のドル箱市場をめぐる競争が激しさを増しそうだ。