【神奈川発 元気印】日本理化学工業 チョーク生産首位、障害者が下支え (1/5ページ)

2014.7.24 05:00

一本一本丁寧にチョークを製造する障害者ら=川崎市高津区

一本一本丁寧にチョークを製造する障害者ら=川崎市高津区【拡大】

  • 大山泰弘会長
  • ホルダー入りのタイプと、お風呂で使えるタイプ(右)のキットパス

 国内チョーク市場のシェア30%以上を占めるトップ企業が日本理化学工業だ。主力商品は、ホタテガイの貝殻を微粉末にして活用した「ダストレスチョーク」。その生産ラインを支える全従業員の70%以上が、軽度から重度までの知的障害を持っている。初めて障害者を採用した1960年以来、障害者雇用に尽力してきた。

 ◆褒めれば一生懸命に

 同社は37年、大山泰弘会長の父、要蔵さんが東京都大田区に工場を設立して創業した。大山会長は56年、病で第一線を退いた要蔵さんの跡継ぎとして入社した。

 それから約3年後、転機が訪れた。養護学校の教師が、生徒を就職させてほしいと依頼に訪れた。社会全体で障害者に対する理解が低かった時代。同社も初めのうちは、依頼を断ったという。

 「どこの会社でも取り合ってくれなかったので、就職は諦めました。でも、最後にこのお願いを聞いてくれませんか」-。

 3回目の訪問で、教師はこのように切り出して続けた。「この子たちは就職できないと、施設に入ります。働くことを知らずに一生を終えるんです。せめて働く経験だけでも、何日でも良いからさせてあげたい」

 大山会長はこの言葉に心動かされ、卒業前の生徒を対象に2週間の実習を行うことを約束した。受け入れたのは女子生徒2人。当時、養護学校には中等部までしかなく、2人ともまだ15歳だった。

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