「飲むユーグレナ」「飲むミドリムシ」【拡大】
ビタミンやミネラル、アミノ酸など、人間が必要とする栄養素のほぼすべてを含んでいるとされるユーグレナ(ミドリムシ)の市場が急拡大の勢いを見せている。
原料のユーグレナを石垣島で大量生産する技術を確立したベンチャー企業、ユーグレナは、原料の生産とサプリメントなどのOEM(相手先ブランドによる生産)をビジネスモデルとしてきたが、この1、2年は自社ブランドの「ユーグレナファームの緑汁」を通信販売している。「飲むユーグレナ」「飲むミドリムシ」の飲料をイトーヨーカドー165店、ナチュラルローソン105店舗で販売し始めたほか、化粧品「B.C.A.D」も商品化した。
また、「ミドリムシカラダに委員会」が発売したシリーズ商品がイトーヨーカドーの食品コーナーで展開するなど、ユーグレナ商品が大幅に増えている。この「ミドリムシカラダに委員会」は、イトーヨーカドーの呼びかけにカゴメ、ロッテ、カルビー、ブルボン、永谷園、岩塚製菓、理研ビタミン、モントワールの大手食品メーカー8社が賛同して組織化した団体だ。こうした一連の施策で、2014年9月期の売上高は、前期比50%増の31億円強を達成できる見通しとなっている。