三菱商事の人材育成力に脚光 多くの企業に経営トップ輩出、ラブコール続々 (1/5ページ)

2015.1.19 06:27

 生え抜きではない外部の人材を登用する動きが産業界で加速する中、多くの企業に経営トップを送り込んでいる三菱商事の「人材育成力」が脚光を浴びている。同社出身でローソン前社長の新浪剛史氏を資本関係のないサントリーホールディングス(HD)が社長に招聘(しょうへい)。日本最大の食品スーパーチェーン、ライフコーポレーションの清水信次会長は仕事で知り合った三菱商事の社員にほれ込み、トップに迎え入れたいと申し出たほどだ。「40歳前後で経営を任せられる」ことを目標に、人材育成に取り組んできた成果といえ、同社には人材を求めるラブコールが相次いでいる。

 ライフなどへ輩出

 2006年にライフコーポレーションの社長に就いた岩崎高治氏は、同社を一代で築いた清水氏が三菱商事首脳に直談判して招き入れた経緯がある。

 清水氏と岩崎氏の出会いは1994年にさかのぼる。当時20代後半だった岩崎氏は、三菱商事から子会社の英食品メーカー、プリンセスに出向し、冷静な決断や粘り強い交渉力が求められる企業買収のプロジェクトに奔走していた。英国視察でリバプールを訪れた清水氏は、若いながらも英国の流通業界に精通する岩崎氏にほれこむ。岩崎氏は99年に取締役として同社に迎え入れられた。

原点は最初の配属先だった果汁チームでの失敗

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