百貨店大手4社が1日発表した6月の既存店売上高(速報)は、各社とも3カ月連続で前年同月を上回る結果となった。消費税増税の影響で消費が急減した昨年からの反動に加え、訪日外国人の消費が大きく伸びた。品目別では株価の上昇基調に伴う資産効果もあり、高級時計や宝飾品、化粧品などが堅調だった。
三越伊勢丹は前年同月比で6.4%増。訪日外国人の来店が多い三越銀座店は32.8%増と大幅に伸びた。三越日本橋本店は、100万円以上の時計や宝飾品の販売が約38%増えた。
大丸松坂屋百貨店などを傘下に持つJ・フロントリテイリングは、1.7%増。美術や宝飾品が33.9%増だったほか、訪日外国人の免税売り上げが全体に占める割合は約5倍の5.1%に伸びた。
高島屋も免税売り上げが前年比約4倍と好調で1.4%増。そごう・西武は0.1%増だった。