改装の効果でにぎわうユニーグループの総合スーパー「ピアゴ守山店」=7月、名古屋市【拡大】
コンビニエンスストア業界3位のファミリーマートと、4位のサークルKサンクスを傘下に置くユニーグループ・ホールディングスが、経営統合について10月上旬に基本合意する方向で最終調整に入ったことが16日、分かった。不振が続くユニーの総合スーパー(GMS)事業の再建策として不採算店を最大約50店閉店することで折り合ったことで、最大の懸案が解消され、統合に向けた条件が整ったと判断した。
2016年5月の両社の株主総会での承認を経て、同年9月に経営統合する。統合新会社のトップや統合比率、統合後のコンビニの名称などは引き続き検討する。
ファミマの筆頭株主で、ユニーにも約3%を出資する伊藤忠商事の首脳はフジサンケイビジネスアイの取材に対し「(ユニーのGMS事業のリストラを条件に)統合を決めた」と話した。ユニーは、GMS事業を「アピタ」や「ピアゴ」の名称で京都や神奈川、福島など20府県で約230店展開。このうち全店舗の約2割程度を今後3~5年間で閉店や統廃合して、知名度の高い東海地方などに特化する方針。配置転換などで人員は削減しない方向だ。