三井住友フィナンシャルグループ(FG)の宮田孝一社長は24日までにフジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、企業の新規株式公開(IPO)手続きで中心的役割を果たす主幹事契約の年間獲得件数について、グループとして業界首位を狙う考えを明らかにした。傘下のSMBC日興証券が今年は24件獲得し、大和証券を上回って初の2位となることから、次の目標として野村証券からの首位奪取を目指す。
宮田社長は「三井住友銀行は成長性の高い企業を評価したうえで有利な条件で融資できる。大企業と成長企業の橋渡しも可能で、いずれは上場したい意欲を持つ顧客が1000社ある」と述べ、傘下の銀行・証券、ベンチャーキャピタル子会社などの相互連携によるグループの総合力による差別化で、証券最大手の野村証券を追い上げる方針を示した。