ゼネコン大手の鹿島は3日、2016年度以降に着手する全ての建築・土木工事にコンピューター上の3次元(3D)データを活用した設計・施工を目指す方針を明らかにした。全現場での導入は業界で初めて。従来の平面データよりも工期短縮や効率的な人員配置が期待できる。政府も情報通信技術(ICT)の活用による建設現場の生産性向上に乗り出しているが、それに先んじる格好だ。
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3Dデータに基づく現場管理は建設分野で「BIM(ビム=Building Information Modeling)」と呼ばれ、鹿島はビルなどの建築現場で採用案件を増やしてきた。来年度からは道路などの土木現場も「CIM(シム=Construction Information Modeling)」と呼ばれる同様の方式を採用していく。ただ、公共事業では発注者側の求めで従来方式が必要な案件も考えられ、調整を進める。
BIMやCIMは、構造や意匠、設備などの設計情報を3Dデータベースとして集約化したもの。データを基に、コンピューター上に仮想建築物などを描き、施主との打ち合わせに活用したり、施工段階では建機の配置決定や資材発注などの工程管理に生かす。