たくさんの荷物を手に東京・銀座の街を歩く中国人観光客【拡大】
主に中国人観光客が日本の化粧品や薬、家電製品などを大量購入する「爆買い」。最近はツアーの団体客だけでなく、個人客も目立つ。関連各社は、実際に商品を買った人の評判などインターネットでの口コミを参考にする人や、日本に来る前から熱心に情報を集める人向けの宣伝活動を展開している。
「どちらが人気なのでしょうか?」。東京・新宿の量販店「ドン・キホーテ 新宿店」。今月中旬に中国・上海から訪れた30代の男性は、2種類の目薬がどう違うか店員に尋ねた。目薬と、友人から頼まれたというストッキングや化粧品など計約2万円分の商品を購入した。
同店で海外旅行客向けサービスを担当する劉帆さんは「最近は個人旅行客が増え、接客の仕方が変わってきた」と話す。ツアー客は買い物時間が限られるため、「買い物リスト」を店員に見せて商品をそろえるよう依頼することが多い。個人客は数時間かけて売り場を回って品物をじっくり選び、日本で人気がある商品かどうかを店員に確認するという。