中国税関総署は8日、5月の輸出額がドルベースで前年同月比4・1%減となったと発表した。前月の1・8%減から減少率が拡大した。輸出は2カ月連続のマイナス。輸入額は0・4%減で、輸出と輸入を合わせた貿易総額は2・6%減だった。
世界的に景気回復の足取りが重いことから、輸出が振るわない状況が続いている。
1~5月累計では、貿易総額が前年同期比8・6%減少した。輸出は7・3%減、輸入は10・3%減だった。
国・地域別にみると、日本との貿易総額は1~5月累計で5・9%減少した。最大の貿易相手である欧州連合(EU)は3・6%、米国は10・5%それぞれ減った。
一方、中国人民銀行(中央銀行)は8日、2016年の中国の輸出額がドルベースで前年比1・0%減になるとする同行エコノミストの予測を公表した。3・1%増を見込んでいた15年12月時点での予測を下方修正した。