東芝は8日、三重県四日市市の半導体工場で計画している新製造棟について、来年2月に着工することを決めたと発表した。2018年夏の完成を目指し、記憶媒体としてスマートフォンなどで使われる製品の次世代型を増産する。次世代型製品は、記憶容量を大幅に増やした「3次元フラッシュメモリー」と呼ばれる。米ハードディスク大手のウエスタン・デジタルと共同投資する方向で協議を進めている。
東芝は経営不振に陥ったため、多くの事業でリストラを実施した。半導体は収益の大半を稼ぐ柱の事業で、16~18年度の3年間で約8600億円を投資する方針だ。