マツダが、運転中の急病発生時などのリスク回避に自動運転技術を適用する方向で検討していることが16日、明らかになった。てんかんの発作や心疾患、脳血管疾患などで運転ができなくなった場合にシステムが自動運転機能を作動させ、側道などへ安全に停止させる技術を導入する方向だ。
ドライバーの異変は、運転手の姿勢や視線、ハンドル操作、心拍数などからシステムが検知する。システムが運転が困難だと判断すると、自動運転で減速、停止させ、事故の発生を防いだり、被害を最小限に食い止めたりする。
マツダが急病で運転ができなくなるリスク回避に自動運転技術の導入を検討するのは、運転中の体調急変が原因とみられる交通事故が全国的に後を絶たないためだ。国土交通省も、運転中の体調急変時に車を自動で停止させるシステムの導入を促すガイドライン(指針)を2016年3月にまとめ、自動車メーカーの普及を後押しする。
自動運転をめぐっては、日産自動車が昨年8月に発売したミニバン「セレナ」に高速道路の同一車線での自動運転技術を導入。日産は20年までに交差点を含む一般道での実用化も目指す。トヨタ自動車やホンダ、富士重工業も20年をめどに高速道路で車線変更も可能な技術を導入する方針。海外勢ではドイツのBMWや米フォード・モーターが、21年に運転手が操作に全く関与しない完全な自動運転車の実現を視野に入れるなど、世界で開発競争が激化している。