
アイリスオーヤマが発売するIHジャー炊飯器の新製品=18日、東京都千代田区【拡大】
家電メーカーがIH(電磁誘導過熱)調理家電を相次いで投入する。きめ細やかに火加減を調整でき、熱伝導率を高めるなど性能を強化。単身・少人数世帯向けに機能を簡素化した商品を加え、ラインアップも拡充させ、買い換え需要などを狙ってシェア拡大を図る。
2009年から家電事業を展開し、シャープ出身者を大量に採用した生活用品製造卸のアイリスオーヤマは2月1日に、5.5合サイズのIHジャー炊飯器(税別想定価格、1万9800円)を発売する。
精米事業で培ったノウハウを生かし、31銘柄のコメに合わせて最適な火力調整を行う炊き分け機能を搭載。蓄熱性に優れた厚さ3ミリの極厚銅釜の採用で、むらの少ない炊きあがりを実現した。
他メーカーよりも手頃な価格で高品質の製品を提供し、20年までに炊飯器市場で10%のシェア獲得を狙う。
三菱電機も、火加減の調整レベルを従来機種の3段階から5段階に増やしたIHクッキングヒーター「びっくリングIHシリーズ」の新製品3タイプ6機種(税別希望小売価格、31万5000~42万5000円)を2月1日に発売。煮込み料理の焦げ付きや煮崩れを抑えることができるようになり、料理にこだわる消費者をターゲットに商機拡大を図る。