水資源の保全は社会的責任 アサヒグループ、植林など全社一丸 (1/3ページ)

2017.1.23 05:00

北海道の定山渓国有林で間伐作業をするアサヒビールの社員ら(同社提供)
北海道の定山渓国有林で間伐作業をするアサヒビールの社員ら(同社提供)【拡大】

 飲料大手のアサヒグループホールディングスが水資源の保全活動に力を注いでいる。飲料メーカーにとっての“水”は製品を生産する上で欠かせない大切な資源だからだ。アサヒグループでは水資源の保全は企業の社会的責任と位置付け、さまざまな活動に取り組んでいる。

 ◆四国から全工場へ

 その一つが、水源地の森林保全活動だ。きっかけは同グループの中核事業会社、アサヒビールの四国工場が2004年、自発的に水源地である石鎚山系水源地の森林の保全活動を行ったことだった。当時の社員を突き動かしたのは、工場のそばを流れる水源で商品を生産する工場として、上流の森林保全は自分たちで行うという思いにほかならなかったという。

 森林保全活動は生産現場で働く社員とその家族が、地域の森林組合、民間非営利団体(NPO)法人などと協働で植林や草刈り、枝打ち、間伐などを実施するというもの。また、活動に必要な林道造りや整備なども行うという。アサヒビール内では四国工場の森林保全活動に賛同する工場・社員が相次ぎ、06年には同社の全9工場で実施するようになり、16年末までの実績は126回、延べ約6010人が参加した。

 こうした取り組みはアサヒビールだけにとどまらず、現在はニッカウヰスキーの北海道工場余市蒸留所(余市町)と仙台工場宮城峡蒸留所(仙台市青葉区)、アサヒグループ食品といったグループ全体に広がっている。アサヒグループホールディングスCSR部門の高橋透マネジャーは今後の展開について、「森林保全活動の実施エリアをさらに広げたい」と意気込んでいる。

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