■バリューチェーン強化、米中に注視
--米大統領にドナルド・トランプ氏が就任した
「建設機械業界にとってプラスとマイナスの両方が考えられる。米国でインフラ投資が活発化したり、シェールガスの生産計画が再び動き出す可能性がある点はプラスで、実際に一部レンタル会社が(インフラ投資拡大を見越して)早めに確保したりしている。一方、米中関係が悪くなると、回復しつつある中国販売に水を差す可能性がある」
--市場環境は
「2015年度に油圧ショベルの需要がリーマン・ショック直後の09年と同水準まで減少したが、今年度は前期比でプラスに転じている。鉱山機械はさらに回復が遅く、今年度の新車販売はまだ前期を下回っている」
--中国の建機市場は底を打ちつつある
「中国では外資系メーカーの需要が15年度に1万9000台あった。16年度は当初1万8000万とみていたが、2万2000~2万6000台ぐらいに増えそうだ。11万台ぐらいあったピーク時の10年には遠く及ばないが、反転の兆しはある」
--現在、豪ブラッドケンのTOB(株式公開買い付け)を行っているほか、米H-Eパーツを昨年12月に買収した
「建機や鉱山機械の販売やレンタルだけでなく、消耗部品提供や保守などのアフターサービスを含むバリューチェーン全体で強化していくのが基本戦略だ。ブラッドケンは主に消耗部品、H-Eパーツは保守を鉱山機械中心に手掛けているが、アフターサービスは新車ほど需要が変動せず、安定的に稼げる。H-Eパーツは主に豪州と米国で事業展開している。それ以外の地域でも展開している当社とは地域的な補完も築ける」