3Dプリンター、医療用モデルの質感追求 JMC・渡邊大知社長 (1/2ページ)

2017.1.31 05:42


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 JMCは3Dプリンター出力や鋳造を事業の柱に据え、高付加価値化を図るとともに、サービス業のホスピタリティーを取り入れて顧客満足度を向上させ、高収益を実現した。精密機器、機械、電機など多様な業種の顧客から支持されている。プロボクサー出身の渡邊大知社長は「最先端のものづくりを目指している」と話す。

 --なぜボクシングからこの世界に

 「高校卒業後、プロボクサーとなったが限界を感じて24歳で引退し、父が運営していた保険代理店に入社した。こだわりのものづくりをしたいと思い、新規事業を考えていたところ、3Dプリンターに注目した。新規性と将来性を感じて1999年に3Dプリンター出力事業を始める。やがてマイペースで保険代理業をしたいという父と、製造業として事業を成長させたいという私の間で意見が対立し、父が退社して2004年に社長に就任した。06年には現在の専務が営んでいた鋳造事業を吸収合併した」

 --独自の強みと特徴は

 「3Dプリンター造形機を24時間365日休まず稼働している。見積もり依頼には原則、営業時間内であれば1時間以内に回答する。大半の注文は当日か翌日には出荷できる。コンビニエンスストアのような便利さで、リピート率は8割超だ。このため経常利益率は十数%で製造業としては高水準だ」

 --スポーツ経験はどのように生かされているか

 「社員の平均年齢が31.4歳と若く、顧客の方が目上であることが多い。このため礼儀や身なりについては厳しいかもしれない。男性の場合、髪を染めたり、ひげを生やすことは禁止している。朝礼や終礼もあり、大きい声ではっきりと受け答えすることも徹底している。スポーツは決められたルールの中で勝敗を競うもの。当社も当然のようにコンプライアンス(法令順守)を重視している」

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