マツダ、新技術で4WDの駆動力損失を半減 雪道でも2WD並み低燃費

2017.2.8 06:24

4WDシステム内で駆動力の損失を半減した新型「CX-5」(中央)などマツダ車のラインアップ=2016年12月25日、北海道剣淵町
4WDシステム内で駆動力の損失を半減した新型「CX-5」(中央)などマツダ車のラインアップ=2016年12月25日、北海道剣淵町【拡大】

 マツダは7日、エンジンオイルの粘度を低くし、滑らかにすることなどで駆動力の損失を現行車より半減した四輪駆動(4WD)システムを開発したことを明らかにした。2日に発売した主力スポーツ用多目的車(SUV)「CX-5」の新型車に採用し、低燃費につなげた。雪道でも安定して走れる4WDに新技術を投入し、幅広い地域の顧客にアピールする。

 4WDは降雪地域などで人気があるが、駆動部品の追加による車重や内部の抵抗の増加で二輪駆動車(2WD)よりも燃費が悪化する傾向があった。だが、同社はオイルメーカーと共同で粘度が大幅に低く、滑らかな化学合成オイルを新開発。温度による粘度の変化も抑え、寒冷な降雪地域でも駆動力の損失を減らした。

 また、ボンネット内のエンジンから後輪に駆動力を伝えるギア部品を柱状から球状に変更し、摩擦による抵抗を約30%減らした。結果、新型ディーゼル車の4WDは国が定めた走行法で測るカタログ記載の燃費値は1リットル当たり最高17.6キロと現行車とほぼ横ばいだが、「社内で測定した実燃費は2%改善している」(同社)。

 2012年に発売した現行車の4WDは、路面状況などに応じて4つのタイヤへの駆動力の配分を変える制御技術を採用。1つのタイヤにかかる駆動力の大きい2WDよりも滑りを抑え、燃費性能を高めた。新型車は滑りの抑制に加え、駆動力の損失を減らすことで「雪道などでは2WD並みの燃費性能を発揮する」(同)という。

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