ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPEJ)と三井物産は13日、アニメ事業共同運営会社の設立で合意したと発表した。事業持株会社「AKホールディングス」を3月末に設立し、傘下に両社が中心になって運営している「アニマックス」と「キッズステーション」の運営会社を抱える。
衛星テレビ放送やCATVを中心にしている放送やチャンネル構成については、現状を維持する。
SPEJなどが中心に出資しているアニマックスの運営会社「アニマックスブロードキャスト・ジャパン」は約863万世帯でこの分野首位、三井物産などが中心に出資する「キッズステーション」は約803万世帯で2位と、2大アニメ専門チャンネルとなっている。加入者数の規模拡大を通じてテレビ局などアニメコンテンツ購入の際の価格交渉力を高める。これを機に優良コンテンツ購入や開発を進め米国をはじめ、海外進出を本格展開し、アニメ作品製作や商品化も検討する。
新会社の社長には、SPEJ社長でアニマックス運営会社の社長も兼任する滝山雅夫氏が就任する。資本金は未公表だが、SPEJが過半数を出資する。ともにアニメ専門チャンネルだが、アニマックスは学生以上の視聴者を中心に番組を構成しているのに対し、キッズステーションは子供向けを充実させている。