月末の金曜日に早めの退社を促し、消費を喚起するイベント「プレミアムフライデー」の2回目が31日、実施された。今回は月末の最終日と年度末が重なったため、早めの退社や休日の取得は低調だったが、中には独自に工夫する企業もあった。
プレミアムフライデーで終業時刻の繰り上げなどを実施する企業は増えつつあるが、多くは「退社を推奨」とし、判断を任せている。31日は月末と年度末のため、働く人たちからは「4月に異動があるので引き継ぎが終わらない」「月末で経理部門は大忙し」との声が多く聞かれた。
午後3時の退社を促している森永製菓では、前回の2月よりも早く帰れる人は少ないと認識しつつも、社内放送による呼び掛けや会議や行事の変更を促すなどの取り組みを実施。新領域創造事業部では全員が午後3時に仕事を切り上げ、4月に異動する人たちの歓送迎会を開いた。参加した金丸美樹さん(41)は「子供がいるので普段は飲み会に参加できないことが多いけど、これならいつもと同じ時間に帰宅できる」と話した。
ソフトバンク・テクノロジー(東京)では、午後3時の退社を推奨した前回は、当日に対象社員の3割程度が午後3時台に、5割程度が午後6時までに退社した。3月以降は早帰り日を月末や繁忙期を避けて独自に指定。今月は24日に実施し、多くの社員が午後3時に仕事を切り上げたという。