日産、6万台販売停止 最終検査で規定違反 国交省が業務改善指示 ノート、リーフなど21車種

在庫車約6万台の販売停止について記者会見する日産自動車の担当者=29日午後、国交省
在庫車約6万台の販売停止について記者会見する日産自動車の担当者=29日午後、国交省【拡大】

  • 日産自動車の小型車「ノート」

 日産自動車は29日、出荷前の新型車の最終検査で国の規定違反が見つかったため、日産や販売店などが在庫として持つ約6万台の販売を停止すると発表した。対象車はノートなど21車種に上る。国内に六つある全ての完成車工場で検査不備があった。販売済みの車でも不備が見つかれば回収の可能性もあり、影響はさらに拡大しそうだ。

 国土交通省は29日、同社に業務体制の改善などを指示した。検査不備は9月18日の国交省の立ち入り検査で見つかった。日産が正規の検査員として認定していない「補助検査員」が最終検査を行っていた。

 工場は追浜工場(神奈川県横須賀市)、栃木工場(栃木県上三川町)、日産自動車九州(福岡県苅田町)、日産車体(神奈川県平塚市)、日産車体九州(福岡県苅田町)など。21車種はシルフィ、ノート、ジューク、キューブ、リーフ、マーチ、GT-R、フーガ、スカイラインなど。