スーツで健康推進、着実に増収維持 はるやまホールディングス・治山正史社長 (1/2ページ)

はるやまホールディングスの治山正史社長
はるやまホールディングスの治山正史社長【拡大】

 団塊世代の大量退職やクールビズの定着により、紳士服市場は10年前に比べ3割縮小している。紳士服チェーン各社が経営多角化によって事業の再構築を進める中、はるやまホールディングスは「スーツで日本を健康にする」をキーワードに堅調に業績を伸ばす。治山正史社長は「世の中になくてはならない商品を提供するインフラ企業を目指す」考えだ。

 独自の機能性付加

 --“スーツで健康”とは具体的にどんな商品か

 「商品の面では上着を着用したときの、肩にかかる重さや圧迫感を感じないよう、生地や縫製、デザインを工夫した『ストレス対策スーツ』、動きやすくカロリー消費をサポートする『スラテクノシリーズ』のほか、花粉症対策など、独自の機能性スーツを商品化した。これまで世の中になかった画期的な商品だが、着用するのが当たり前になるよう普及させたい」

 --店舗運営上の“健康”についての工夫は

 「郊外型店舗を中心に『地域の健康ステーション』というコンセプトでのリニューアルを順次進めている。店内に血管年齢、肌年齢やストレスなどを測定する機器を備え、買い物を楽しむだけでなく、心身のコンディションをチェックできる。顧客から支持されているので、都市部の店舗での導入も検討している」

 --経営面では残業撲滅に取り組んでいる

 「商品展開だけでなく、社員に対しても健康を徹底しなければならないという思いから、3月に『No残業手当』制度を導入した。生産性を向上させることを目的に、残業時間ゼロの社員へ毎月1万5000円を支給している。やむを得ず残業した場合でも、残業代1万5000円未満の社員には、差額を上乗せして支払っている。商品の袋詰めを秒単位で測定してスピードアップするなど、現場で工夫して効率化を実現した。『早く帰宅できるので家族とだんらんの時間ができた』『ジョギングを始めた』など従業員の私生活の充実につながっている」

人手不足を見越して働きやすい環境を整備