消息を絶った旅客機と同型のエアアジアのA320-200型旅客機=11月26日、マレーシア南部セパン市内の空港(AP)【拡大】
インドネシアのスラバヤからシンガポールに向かっていたマレーシアの格安航空会社(LCC)、エアアジアの8501便が28日、ジャカルタにある管制塔との交信を断ち、行方不明となった。同社によると、乗客155人と乗員7人の計162人が乗っており、交信が途絶える前に悪天候を理由に高度の変更を求めていた。
不明になったのはエアバスA320-200型。インドネシア海軍と空軍が捜索に着手した。
エアアジアは系列会社も含め、航空事故を起こしたことはないといい、安全と低価格を両立するLCCの成功モデルとして評価されてきた。そのビジネスモデルは、航空機の失跡や撃墜で経営が悪化したマレーシア航空と比較されることも多い。マレーシアを代表する航空会社で相次ぐトラブルは、同国政府に衝撃を与えている。
エアアジアのグループCEO(最高経営責任者)、トニー・フェルナンデス氏は8501便の消息不明を受け、ツイッターで「強く結束していかなければならない」と関係者に呼びかけた。