現金授受問題 「甘利氏側、口利き認識」 秘書がURと金銭交渉か (1/2ページ)

2016.2.1 07:16

一色武氏(右)と甘利明前経済再生担当相。一色氏が甘利氏側に現金などを渡した平成25年11月14日、大臣室で撮影された写真(一色氏提供、一部画像処理しています)

一色武氏(右)と甘利明前経済再生担当相。一色氏が甘利氏側に現金などを渡した平成25年11月14日、大臣室で撮影された写真(一色氏提供、一部画像処理しています)【拡大】

 甘利明前経済再生担当相の現金授受問題で、甘利氏に現金100万円を手渡したと週刊文春に告発した千葉県白井市の建設会社総務担当の一色武氏(62)が31日、東京都内で産経新聞の取材に応じ、甘利氏側が口利きを明確に認識していたと証言した。告発した理由については、秘書からの要求に応じ、現金授与や飲食接待を繰り返してきたにもかかわらず、建設会社と都市再生機構(UR)との県道工事をめぐるトラブルの補償交渉が進展しなかったためと説明した。

 甘利氏側やURは口利きを否定しているが、一色氏は「公設秘書(辞職)と会っている中で口利きのことをいろいろ話している」と強調。昨年10月27日、公設秘書とURが面談した後、公設秘書から「一色さんの方で金額を提示しなかったので交渉が進まなかった」と言われたと明かし、「これが口利きでなければ何なのか」と語った。

 甘利氏側に渡したURとの交渉に関する資料は、公設秘書から言われて作成したといい、甘利氏にも直接持参。一色氏が「これでお願いします」と伝えたところ、甘利氏は「これを東京の秘書に預けなさい」と公設秘書に話したという。

「あなたにも責任があるでしょう、と言いたい」

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