
NTCで行われたリオ五輪韓国代表のユニホーム発表会に登場した五輪出場選手ら=4月、韓国ソウル(AP)【拡大】
【スポーツi.】フリーランスプランナー・今昌司
昨年のプロゴルフ女子ツアーは賞金ランキング上位5位までを海外勢が独占、そのうちに韓国選手が4人もいた。野球では国際大会「プレミア12」で、韓国が日本を準決勝で打ち砕き、見事に初代チャンピオンの座に就いた。ここ最近、オリンピックを筆頭に、スポーツの国際舞台ではあらゆる場面で韓国は日本の前に立ちはだかり、日本は常に後塵を拝している。
◆一握りの選手育成
なぜ韓国は強いのか。2020年東京五輪を控え、日本でも若手選手の育成は叫ばれているが、開幕間近のリオ五輪、そして18年の平昌冬季五輪で、日本は韓国に勝ることができるのか。若手世代の選手育成の点においても興味は尽きない。
人口は日本の約4割、少子高齢化も超が付くレベルで進んでいることは日本と変わらない。もちろん、小・中・高校の数も人口に比例して同等レベルにある。しかし、例えば高校野球では、韓国に野球チームを持つ高校は僅かに50校程度しかないが、日本では約4000校が春と夏の甲子園を目指して全国各地で活動している。野球に限らず、各スポーツの競技人口を比較してみても、その違いはまさに桁が違うのである。