【論風】インドネシアで日本の社会貢献アピール好機 森林の生態系修復とCO2排出削減を (1/3ページ)

 □地球環境戦略研究機関特別研究顧問・浜中裕徳

 ■日本企業の取り組みに支援を

 インドネシアは近年経済発展が著しく、生活水準が向上し、消費が増大している。日本企業にとっては、生産拠点というよりも巨大な市場として重要性を増しており、現地のパートナー、消費者などとの良好な関係を築き維持することが一層重要になっている。

 他方、インドネシアでは経済開発の進行に伴い、熱帯雨林が伐採、土地利用転換、大規模な火災などにより急速に減少、劣化しており、残された森林の維持、保全のための取り組みが進められている。

 62万ヘクタールで経済活動

 インドネシア政府はパリ協定の下で温室効果ガスの排出削減を約束しており、2030年に成り行き排出量から独力で29%、国際協力を得て41%削減するとしている。とりわけ、インドネシアにおいて森林部門は現在最大の温室効果ガス排出源であり、削減目標達成において大きな役割を果たす必要がある。そして、森林を保全し劣化した生態系を修復することは、二酸化炭素(CO2)排出削減はもとより、インドネシア国民が世界に誇る美しい自然と生物多様性の保全に貢献する。

 そこで、本稿では減少・劣化が進むインドネシアの森林において、企業や非政府組織(NGO)の参加を求め、生態系修復を進めようとする取り組みを紹介したい。

効果的な制度「生態系修復コンセッション」