【風(4)超氷河期の就活】ガラパゴな新卒主義は? 学生も反論続々 (1/2ページ)

2010.12.9 17:10

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 当欄で“受けすぎ傾向”を取り上げ、「会社を絞り込み、よりのめり込んだ就職活動をしてはどうか」と投げかけた記事に対し、今年の就活を経験した学生の方々から多くのご意見をいただいている。

 特定の業種に絞って10社にエントリーし、採用が決まった大学生の男性(22)は《周囲は少なくとも30社以上受けているのが普通で、「いまどき、えり好みしている場合か」と友人、親戚(しんせき)、採用担当者から忠告された》という。

 そのうえで、《中途採用の門が開かれていた以前とは違い、今は新規採用以外に雇用の道がない。業種を問わず何社もエントリーするのは当然》と、いくつも受験せざるを得ない、就活生の苦しみを代弁した。

 学生の方からこれまで寄せられたご意見では、この男性と同様、企業が新卒者を対象に年度ごとに一括求人する「新卒一括採用」に異論を唱える内容が目立つ。つまり、新卒一括採用が厳しい就職戦線の要因になっている-というのだ。

 広島県の大学院生の男性(25)は《新卒で就職できないと日本社会からつまはじきにされる恐怖感や焦りがある》と指摘。