【風(5)超氷河期の就活】キャリア教育、就職予備校…マニュアル氾濫 (1/2ページ)

2010.12.14 14:58

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(4)ガラパゴな新卒主義は? 学生も反論続々に戻る

 就活生に対して厳しい見方をしているのは、採用側だけではないようだ。就活を終えたという23歳の大学4年生の方が、ほかの学生の印象についてメールを寄せてくれた。

 《説明会を予約したのに無断欠席したり、エントリーシートは使い回し。(面接などでも)「ワークライフバランス」や「会社の育成制度」ばかりを唱える。マニュアルや就職予備校の小手先のテクニックで勝負していると疑問に感じたことがありました》

 もう1人。内定を得たという大学院2年の方(24)も《マニュアル的な人が多い。グループディスカッションや面接の練習に明け暮れる人。自分で足りないと思った部分だけ指導を受ければいいのに、何から何まで指導を受ける》としている。

 就活で、いわゆるリクルートスーツを購入し、無難なスタイルの靴を選んだ筆者(36)もマニュアルから入ったといえ、やや耳が痛いご指摘である。

 ただ、様変わりしたなと感じるのは、就活を取り巻く「支援態勢」の広がりだ。

 筆者のころもマスコミ向けの就職予備校はあったが、今ほど就職活動全般に対する「予備校」や「講習」はなかった。