親から子、子から孫へと愛され続ける小さな遊園地が前橋市内にあります。1954年オープンし、11月1日開園60周年を迎える市中央児童遊園、通称「るなぱあく」です。
広さはサッカー場2面ほど。大型遊具8基と小型遊具11基に5頭の木馬が置かれ、今もかつてデパートの屋上にあった遊園地を思わせる素朴さがあふれます。中でも木馬は開園時からある日本最古の現役木馬として2007年に国の登録有形文化財に指定されました。料金は小型遊具10円、大型遊具は50円。木馬は開園当時と同じ10円です。
園長の田原学さんは「どの世代の人が来ても、それぞれの思い出がよみがえる懐かしい風景に会える」と話します。50年前に群馬県外に転居した女性が遊園地を訪れ「当時と変わらない」と感激したというエピソードもあるそうです。
その一方でメンテナンスの頻度は高いうえ、全国にもこれほど古いレトロな遊具を扱う業者はほとんどないため交換部品は新しく作ったり、海外で探したりしているといいます。
手間も費用もかかるけど、日本一懐かしい遊園地として多世代の思い出の場所であり続けてほしい。そう思いながら、るなぱあくを後にしました。
<プロフィル>
ねぎし・まいこ 群馬テレビ出身。「産経抄」朗読など担当。東京都美術館アート・コミュニケータ。
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