国土交通省が公共工事の費用を見積もる際に使う建設作業員の基準賃金「労務単価」を、2月から全国平均で4%前後引き上げる方向で調整に入ったことが19日、分かった。大幅な引き上げは3年連続。作業員の待遇を改善して人手を確保し、円滑な工事の実施につなげる。
労務単価は土木や建設の現場で働く51職種が対象で年1回改定される。国交省が行う実態調査をもとに、例年は4月から新しい単価を適用しているが、建設労働者の賃金への反映を急ぐため、昨年に続いて改定を2カ月前倒しする。
今回の改定で労務単価が4%程度引き上げられれば、1日8時間当たりの労務単価は現在の1万6190円から1万6700円に迫る水準まで上昇し、2012年度と比べて3割近く上がることになる。東日本大震災の復興事業が本格化している岩手、宮城、福島の被災3県では、予定価格の範囲内での応札がなく入札が不調に終わるケースも多いため、昨年に続いて引き上げ幅を全国平均より上回るように設定する方向だ。