日本べんとう振興協会の関和夫事務局長も「白米がだめというのはおかしい。また、うどんやそばの弁当に精製度の低い穀類を入れるのは難しく、これらにもマークが付けられない」。
自民党の農林水産関係の会合でも「玄米が2割も占めると白米の生産に影響がでる」といった意見が出た。
食塩を1食当たり3グラム未満とした基準にも不満の声が上がった。日本惣菜協会特別研究員の二瓶勉さんは「この基準では梅干しや漬物が入れられなくなる。梅干しには健康にいい成分も含まれる。消費者に誤ったメッセージとなりかねない」と懸念する。
このほか、「1食分650キロカロリー未満というエネルギー量は少な過ぎる」「基準を満たしているかどうかを誰がチェックするのか」などの声が上がった。
お墨付きは必要か
幹部が専門家として検討会委員を務めたコンビニ大手のローソンは、制度導入に向けて開発していた「栄養バランス 焼きさば弁当」など10品を発売した。同社の広報は「マークが先送りとなったのは残念だが、健康重視の方針は変わらない。今後もおいしくて栄養バランスのいい商品を開発していく」。