食材にこだわった「プレミアム総菜」などに力を入れるライフの総菜売り場=大阪市淀川区のライフセントラルスクエア西宮原店(南雲都撮影)【拡大】
一方、マックスバリュ西日本は苦戦していた握りずしのネタに、中トロや車エビなどを新たに採用した。このメニューをリニューアル対象に選んだ理由について、清水部長は「コンビニが追随しづらいカテゴリーだから」と説明する。
鮮魚は温度・鮮度管理が難しく、コンビニでは提供しづらい。同社では同様の発想でコンビニ店内で調理しづらい天ぷらも強化。総菜全体の売り上げは27年3~4月で前年同期8・3%伸び、2桁増に手が届く水準まできている。
開発進む製造・配送インフラ
一方で、スーパー業界の共通課題となっているのが人手不足だ。これはレジ打ちや商品陳列だけでなく、店で総菜を調理する人材の獲得にも影を落とす。コンビニなどに打ち勝つには、出来たてを売ることが重要な対抗策だが、実際は店内調理する人員を確保するのが難しい状況なのだ。